USA コンパニオンアニマルの現状:企業の協力

1970/01/01

 

アダプションと企業の協力

世界最大のフィルムメーカー、 コダック社

世界最大のフィルムメーカー、 コダック社が去年テレビに流したコマーシャルがあります。
 
ズームでひとつの建物が写しだされています。
この建物はシェルターですが、市町村などで運営されている、いわゆる公営のシェルターではなく、民間のNPOで運営されている、ノー キル シェルターと呼ばれているシェルターです。ノー キル シェルターは文字どうり、持って来られた犬猫などのコンパニオンアニマルが貰い手がないからといって殺処分されることはなく、貰い手が見つかるまで、いつまでもそこに住んでいくことができます。このノーキルシェルターの内部が写しだされました。
大きな壁にはたくさんの犬と猫の写真がかざられています。
コマーシャルのため、もちろんコダック社の写真です。
 
よく見ると、それらの写真は右と左とに分けて並べられています。
そして左側の写真には、このように書かれています。
    【貰い手を募集します】
右側の写真にはこう書かれています。
    【貰い手がつきました】
 
やがて、一人の男性が猫を抱いて廊下を渡ってきました。男性は左側の壁の前で止まりました。
彼の抱いている猫の写真が、その壁にかけられています。男性はその写真を右側の壁に移しました。
次に来た女性も猫を抱いていて、その猫の写真が左側にかけられていたので、それを右に移しました。
 
このようにして、猫や犬を抱いた人々が次々と壁の前に来て、写真を左から右へと移していきました。
ほのぼのと、心あたたまる光景です、、、、、、、
 
このコマーシャルは
「犬猫をブリーダーやペットショップから買うのではなく、シェルターから引き取りましょう、」
というメッセージが込められています。

アメリカでは、コダック社に限らず、大企業がホームレスの動物救済のために積極的に協力するという例は、他にもいろいろあります。

アメリカ最大のペットショップ、ペッツマート ( Pets Mart )社

私の住む町にある、ペッツマートのお店の入り口には次のようなことが書かれています。

  【私たちの店では犬猫の生体販売はいたしません】

  【店内にはホームレス動物のシェルターがあり、みなさんの暖かい救助の手を待っています】

この町、ヨーバ リンダにおけるペッツマートの一角を無料で借りているのは、私もボランティアとしてお手伝いしている、キャッツ イン ニード ( Cats in Need )という猫専門の里親団体です。

キャッツインニードでは、きびしい審査の結果、猫を引き渡すにふさわしいと認めた人にのみ、猫を差しあげています。
審査の結果、めでたく合格したかたには猫をお宅にお届けします。この時、お届けは無料というのではなく、60ドルぐらいの手数料をかけます。この費用は避妊または去勢、そして予防注射が完了しているためです。
60ドルというのは非常に小額ではありますが、有料ということになります。
犬猫を渡す際、これを有料にするというのは犯罪を防ぐという意味があります。もし無料にすれば、この制度を悪用して、引き取った動物を動物実験施設に売る、という人が出てくる恐れがあります。
又、ある人々は犬猫を食べてしまう恐れもあります。
 
このことは、今から10年以上前に、当地で実際に起こったことです。
ディズニーランドのあるアナハイム市で、カンボジアからの移民2人が市のシェルターから、シェパードの子犬を貰ってきました。
この2人のカンボジア人は、自宅の裏庭でその子犬を棒のようなもので殴り殺しました。
子犬の悲鳴を聞きつけた近所の人が警察に通報したため、警官が来ましたが、その時はすでに子犬は殺されて、男たちはその死体を解体していました。
警察に連行されたカンボジア人たちは、調べに対してこう答えました。

  > 食べるためです、カンボジアの古式にのっとり、撲殺しました。

  > もうコリゴリです、こんなことはもうしません!

 
この事件は新聞、テレビなどにデカデカと報道されたため、市民たちに大きなショックを与えました。
アジア人は犬猫を食べる! うわさは燎原の火のように広まっていきました。
  【うちの近所にはアジア人が多くてね、どうりで犬も猫も一匹も見かけないよ】
  【アジア人に犬猫をさらわれないように気をつけろ、食われるぞ】
 
これらの例のように、ホームレスの動物たちをこんな恐ろしい魔の手から守るためにも、里親団体はきびしい審査の目を光らせていきます。
犬猫の生体販売に反対するペッツマートではペット用品のみを販売しています。

 

コダック社やペッツマート社の里親団体への協力は頼もしく、本当に感謝しています。
 
文:まりも

 

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