事例2:横浜市 ナナンチャン死亡事故

1970/01/01

+++経緯+++
ナナンちゃん:メス、3歳9ヶ月


1999年3月 トリミング中に調子が悪くなる。
1999年12月 H動物病院で初診。(今後トリミングはここで受ける事になる)
2000年5月 トリミング :医師の勧めでタブレット服用(酔い止めのようなものと説明)。何の説明もなく注射をした。
2000年10月 トリミング:同様
2001年4月 トリミング予約
1時20分 タブレットを飲ませずに行く。「注射をして様子をみながらしましょう」と言われる。
自宅待機。
2時40分 病院より電話「ナナンが倒れたので迎えにきてください」
舌が出てぐったりと伏せている状態で、高熱が続いていると言う。
「過呼吸のためと折れた」と説明
アイスノン、ドライヤーで体をを冷やす。右手に点滴。
「熱がさがったので自宅に連れ帰ってください」といわれる。
点滴がはいつのまにか外れている。院長が注射をする。
落ち着くまで様子をみてくださいと頼むが「自宅の方が興奮が収まるので連れ帰ってください」といわれ、スタッフが車に運んでしまう。
「帰ったら眠るでしょう夜9時ごろ往診に行きます」といわれ、帰宅。
6時30分 眠る様子はなく、目を開いたまま。電話をする。「まだ薬が効いている時間だから大丈夫。早めに往診に行きます」との対応
6時50分 大量の血便が出て、息を引き取る。電話をするがつながらない。
7時20分 院長が到着。呼吸停止を確認。きちんとした説明がなかった。

その後
何度か話し合い、説明の場を持つが、カルテもなかなか公開せず、病院院長、担当医師の説明も、納得の行くものではない。(院長は心臓発作ではないので、何も(薬物など)無く死に至ることはありえないと認めているが、担当医師は極度の興奮のため、生態調節のメカニズムを崩した、と主張。)5月21日、院長の代理である弁護士から、20万円の賠償金を支払う旨の書類が届く。

ARCスタッフ立会いの元の事実確認会を開くことを提案。事実確認会の申し入れを行いましたが、H動物病院 院長からの回答は、

「事実確認会の書面が届きましたが、私達の方では、事前に説明をしたところから変更等はありません。ですので、会の開催はお断りします。」
と言うことでした。

これに対し、ARCは、2001年7月26日,以下の公開質問状を送付しました。なお、回答は、いただいていません。

公開質問状

H動物病院 院長 殿

NPO法人アニマルライツセンター○○さんのナナン急死に関る公開質問状

 時下、ますますご清栄のことと、お喜び申しあげます。

○○さんから、本年4月10日のトリミング後、ナナンが突然倒れ、死亡した件で、私たちアニマルライツセンターに、ご相談がありました。

先に郵送いたしました、事実確認会開催のお願い文で同意を得られなかったことから、公開質問状という形で事実確認をさせていただきます。当NPO法人は、貴院になんら悪意を抱くものではなく、ただ、トリミングに突然死という事態がある確率で不可避的に生じているのか、など動物の生存権擁護の視点から質問をしていることをご理解いただきたく存じます。

一、ナナンへのトリミングの際に、従来投与していた薬を、4月10日のトリミングに当たっては分量を増やしたとありますが、前2回の投与量をお教え下さい。

一、倒れ、高熱等の症状が出てからの処置は適切だったとの見解でしょうか。また、具体的にはどのような処置を施されたのか、お教え下さい。

一、5月9日に○○さん宅で、○○さん夫妻、○○さんの両親、院長、担当獣医師で事情説明を行った際、○○さんから「お金で解決する方法があるとは聞くが、私にはそのつもりはない。謝罪方法はそちらの意志に任せるので、早く返事が欲しい」と発言があった、と聞いていますが、それらの発言は本当でしょうか。ご確認をお願いします。

一,○○さんは、5月21日付で、あなたの代理人の弁護士から書面を受け取りましたが、なぜ、当事者同士ではなく、代理人をたてるという判断を唐突にされたのか、そこに至る経緯も含めてお教え下さい。

一、ナナンの死亡原因について、ナナンの体質の問題でしょうか、貴院のトリミング法、処置法に落ち度があったのでしょうか、あいまいです。明確にご見解をお教え下さい。

一、貴院の担当獣医師は「正しい処置をした」と主張しており、非を認めていません。にもかかわらず、20万円の和解金を支払うという提案はどういう認識に基づいているのでしょうか、お教え下さい。

以上  

 誠意あるご回答をこの書面を受け取ってから一週間以内に上記住所宛にお寄せ下さい。


ARCの立場の再確認

私たちは、いくつかの例外を除き、原則として動物をペットとして飼育することに賛成ではありません。人が他の人から支配されたり、隷属を強いられることが容認されないのと同様、人が他の動物たちを支配したり隷属させたりする関係自体に賛成できないからです。 
今日の、動物病院の乱立は、常軌を逸したペットブームと表裏一体の関係にあり、いずれもすみやかに終息に向かうことを強く希望しています。
さらに、飼い主に対しても、その動物への責任を追っているのは自分自身であることを再認識し、冷静に治療前・治療後説明を求めることや、預ける際のリスクの認知、動物にとってなにが一番よいのかの判断は自分が行うことなどを徹底してください。

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