事例4:静岡県 ちーたん急死事件

1970/01/01

経緯

心不全を4年前から患っている犬(チータン・雄・15年10ヶ月・チワワ)がおり、今回は尿が出なくなった。
かかりつけで、いつも心不全の治療をしていただいている病院は遠いため、以前、紹介された「○動物病院」に連れて行き、まず、受付の女性に犬の状態と道尿だけの治療でいい旨を伝え、受付の女性は奥に確認しに行き、了承してもらえたようなそぶりで「どうぞ」と言ったため診療を受けた。

しかし、担当医師はエコーを採った後すぐに、特に説明もなく、いきなり注射を4本持ってきて、私(=sさん)は止めたが、さっさと打ってしまった。しかたなく連れ帰った。
普段常用している薬を飲ませていいか電話でたずねると、「全て飲ませてください」と言われたため、服用させる。
その後、病院突然苦しみだし、かかりつけの病院へ急ぐが、道中に死亡してしまった。
○動物病院診察後4・5時間後だった。

電話をしても、私の娘を交えて話し合いを一度しても、「正しい治療をした」の一点張り。

さらに電話をしても、暴言(『ばかやろー』など)、もしくは無言で連絡の取りようがない。弁護士、警察にも相談したが取り合ってもらえなかった。消費者センターへ連絡し、訴えるが、病院側が弁護士を立てにうやむやにしてしまった。

かかりつけの獣医の話では、薬は問題ないが量の問題があると言われた。

動物病院医師への事実確認会開催の依頼

2001年12月28日(金)
sさんのチータン急死に関する事実確認会開催のお願い

拝啓

時下、ますますご清栄のことと、お喜び申しあげます。

この度、sさんから、2001年9月13日、貴院での治療後、チータンが死亡した件で、私たちアニマルライツセンターに、ご相談がありました。

sさんと貴院とで、一度話し合いの場を持たれたようではありますが、sさんは納得のいく説明がなかったとおっしゃっています。ただ事実を明らかにし再発防止をはかりたいと望むsさんと、貴院の解決の方法には、大きな隔たりがあるように思われます。

 このような相談を受けた場合、私たちは動物の生存権擁護の立場から、飼い主さんと動物病院と私たちの三者による話し合いの場を提案しています。その場では、当該動物の死亡に至った経過、死亡原因、その時の対応や言動など、事実関係を確認しています。私たちは獣医学者ではありませんので、処置の是非について判断することはしていませんが、専門的な知識を有する会員や顧問に照会し、再発防止に役立てる方向をとっています。

亡くなったチータンの永眠のために、このような死亡事故を防ぐために、さらに、sさんの納得を得るためにも、事実確認会を開くことに同意いただきたくお願いいたします。

 ご検討いただき、この書面を受け取ってから10日ほどでご返事をいただきたく存じます。

 なお、当法人にリーフレットなど同封しておきますのでご参照下さい。

敬具

事実確認会

事実確認会開催の要請文を○動物病院へ送付したところ、動物病院院長より応じるとの回答があり、1月12日に事実確認会を○動物病院にて行いました。
出席は、○動物病院院長、ARCより2名、sさんとご家族3名でした。 

事実確認会では、飼い主のsさんと○動物病院双方の事実認識の違いを確認しました。
(私たちは獣医師の団体ではないので、治療の良し悪しは確認は出来ません。)

○動物病院側の認識・・・担当医師はきちんと問診、検査を行ない、治療方法や薬の説明も飼い主に確認を取った。心不全の患者に道尿のみの治療を行うことはありえない。

sさんの認識・・・受付で心不全の治療はせずに道尿のみの治療を行って欲しいと伝えた。更に問診はなく、薬の説明もなく、Aさんは止めたが4本の注射を打ってしまった。注射の説明は後日sさんが説明を求めた際(チータン死亡後)にはじめて、それが道尿ではなく心不全の薬であると説明された。

動物病院被害者の会発足

※現在はこの被害者の会は運営しておりません

今回の事件に関するチラシを○動物病院近辺で配布し、同様の事例がないか調査。
「同じような悲しみを受けた方居ませんか・・・? 連絡をお待ちしています。
その悪夢は、平成13年9月13日に起きました。 
私は、かかりつけの動物病院ではなかったので、必要最小限の注射だけをお願いしました。しかし、担当した獣医師は、私の意向を無視し、問診、検査等をおこたりました。そして、わずか 2.6kgの小さな体に私が止めるのも聞かず、一度に4本もの注射を打ってしまいました。その投薬後の処置も適切さを欠いたようで、私の愛犬は、その夜、激しく苦しみ、死んでいきました。 この4本の注射のことは詳しくはわかりません・・・・・私は一度に多量の薬を投与したことが原因と思えてなりません。 長い間生活を共にした大切な家族です。納得の行かない私に対し、担当獣医師は話し合いに顔を出しません。その動物病院の院長は、一方的な身勝手な意見を述べ立てるだけで、私は、二重の悲しみに苦しんでいます。

 私は、県の獣医師会や消費者センターや警察、さらに多くの動物問題を扱っている団体やグループに相談をしました。 ほとんどのところは話を聞いてくれるものの、親身になった対応をしてくれませんでしたが、東京のNPO法人アニマルライツセンターは動物病院との事実確認会を開催してくれました。

私は、このような苦しみ、悲しみ、悲惨さを二度と繰り返して欲しくないと思っています。

どうか、同じような悲しい経験をした方、しそうになった方、動物病院から被害を受けた方、連絡をいただきたく存じます。」

ARCの立場の再確認

私たちは、いくつかの例外を除き、原則として動物をペットとして飼育することに賛成ではありません。人が他の人から支配されたり、隷属を強いられることが容認されないのと同様、人が他の動物たちを支配したり隷属させたりする関係自体に賛成できないからです。 
今日の、動物病院の乱立は、常軌を逸したペットブームと表裏一体の関係にあり、いずれもすみやかに終息に向かうことを強く希望しています。
さらに、飼い主に対しても、その動物への責任を追っているのは自分自身であることを再認識し、冷静に治療前・治療後説明を求めることや、預ける際のリスクの認知、動物にとってなにが一番よいのかの判断は自分が行うことなどを徹底してください。

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